車椅子ツインバスケットボールとは?
まず知ってもらいたいのは、
車椅子バスケットボールというのは2種類あります。
【車椅子バスケットボール】
基本は下肢に障がいを持った人が対象で、義足歩行出来る軽度の障がい者も参加資格が与えられている車椅子バスケットボール。日本国外では、健常者も参加が許されている地域があるらしい。
【車椅子ツインバスケットボール】
頸髄を損傷した中途障がい者や、脳性麻痺のように生まれながらの障がいを持った重度障がい者(四肢麻痺)が残存機能を利用してスポーツが出来るようにスポーツ指導員の考案により日本で誕生した車椅子バスケットボール。
- コート・ゴール・ボール
- コート・・・普通の体育館にあるバスケコートと同じ大きさを使用します
- ゴール・・・通常の上ゴールとフリースローサークルの中央に置いた下ゴール(1.20m)を使用します
- ボール・・・5号のゴムボールを使用します
≪選手の持ち点とチーム編制≫
車椅子ツインバスケットボールに
参加する障がい者というのは、
四肢麻痺が対象となってます。
四肢麻痺とは下肢はもちろんの事、
上肢にも障がいを持っています。
簡単に言えば、
上のゴールに届く人もいれば届かない人もいる。。。
その届かない人でもゴールする事が出来るようにと、
フリースローサークルの中央に置いた下ゴール(1.20m)を利用し、
2つのゴールを利用してゲームを行う事から、
車椅子ツインバスケットボールと呼ばれるようになりました。
5人1チームで戦いますが
選手には1.0点~4.5点の点数がつけられています。
点数が低いほど
重度障がい者という事です。
5人の合計点数が11.5点を越えないように
チーム編制しなくてはなりません。
また、4.0点以上の選手は1人までで、
4.0点以上の選手2人を同時にプレイさせることはできません。
≪ショット区分≫
個人の持ち点により、
シュート場所が
【上ゴール】【円外から下ゴール】【円内から下ゴール】の3種類があります。
以下、
上シューター・円外シューター・円内シューター
と呼びます。
そしてパッと見どこのシューターかを区別するのに
ヘアバンドをして区分します。
- 『上シューター』
- 肩・肘は自由に動かせる
- 手首は手の平側に曲げることができ、軽い抵抗にたえる事ができる
- 前に倒れても起き上がることができる
- 『円外シューター』
- 肩は自由に動かせる
- 肘は曲げることができ、伸ばしても軽い抵抗に耐えることができる
- 手首は手の平側に曲げることが弱い
- 前に倒れても起き上がることができる
- 『円内シューター』
- 肩はある程度自分で動かせる
- 肘は曲げることができても力を入れて伸ばすことはできない
- 手首を手の甲側に上げることはできるが、手の平側には曲げられない指を動かせないことが多い
- 前方に倒れると起き上がることができない
≪ドリブル≫
1回のドリブルで車椅子を2回までプッシュ(漕ぐこと)ができ、
ボールを保持していない(ボールに触れていない)時は、
車椅子を何回でもプッシュすることができます。
したがって、
ダブルドリブルはありません。
円内シューターは、
上肢の障がいが重度の為正規のドリブル
が出来ないので、
ボールを両手で胸以上の高さまで上げる
動作を1回のドリブルとしています。